今回は、自分の立場(セミリタイア志向)と、もう一つの立場(定年退職志向)を並べて考察してみます。
単に自分の考えを整理するだけでなく、異なる立場を想定してぶつけることで、新しい視点やリスクの見え方が鮮明になることを期待しています。
立場の整理
まずは、それぞれの立場を整理してみます。
【セミリタイア志向】
- 早いうちから自由時間を確保し、挑戦できることへの選択肢を増やしたい
- 必要十分な資産以上を積み上げことにはこだわらない
- 長生きリスクよりも、健康寿命内の充実を優先する
【定年退職志向】
- 教育費や住宅ローンを終えてからの方が安心できる
- 年金や退職金を満額で受け取れるため、老後リスクに強い
- 「多くの人が選ぶルート」である安心感がある
寿命によって分かれる優位性
セミリタイアと定年退職のどちらが優れているかは、価値観や考え方だけでなく寿命をどう考えるかによっても変わってきます。
それぞれの立場における優劣となるしきい値について考えてみます
【セミリタイア志向】
優位:〜75歳くらいまで
健康寿命が残っている間に自由な時間を確保できることが最大の価値。
仮に平均寿命より短命だった場合も、早くリタイアしておけば「やりたいことをやれなかった」という後悔を防げる。
劣位:80歳以降
資産の取り崩しが進み、想定以上に長生きすると資金リスクが高まる。
特に医療や介護にかかる費用が増える時期には、資産不足に直面する可能性がある。
【定年退職志向】
優位:80歳以降
資産の安全マージンが厚く、長生きしても生活への不安が少ない。
年金や退職金を満額で受け取れるため、医療費や介護費にも余裕を持って対応できる。
劣位:〜70歳くらい
働き盛りの時間を仕事で終えてしまい、体力があるうちに自由を謳歌できない。
もし早逝した場合、「貯めて終わり」で人生を十分に楽しめなかったというリスクが残る。
まとめ(前半戦)
ここまで整理してみると、 長生きリスクのしきい値はおよそ70歳~80歳にあることが見えてきました。
これは、男性でいう健康寿命から平均寿命にかけてのレンジに相当します。
- 平均寿命前後までは「セミリタイア志向」が優勢
- 長寿を前提にするなら「定年退職志向」が優勢
つまり、”長寿”の線引きはおよそ80歳とイメージできました。
どちらが正しいという話ではなく、自分がどんな価値観を重視し、どの時間帯に力点を置くかで判断は分かれます。
ただし、これだけではまだ結論には至りません。
セミリタイア後の80歳以降をどう考えるかによって、どちらの立場がより今の自分の価値観に近いのかが見えてきそうです。
後編では、それぞれの立場に疑問を投げかけながら、総合的な判断につなげていきたいと思います。

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