前の記事では、海外駐在であっても条件によっては、必ずしも余裕のある生活になるとは限らないということを書きました。
今回は、海外で暮らすという経験が、自分や家族にとってどのような意味を持つのかについて、少し考えてみたいと思います。
海外駐在は金銭的メリットだけでは測れない
一般的には、海外駐在というと、各種手当により収入がアップし、資産形成には優位なのだと思います。
しかし実際には、会社の制度や家族構成、日本側の支出などによって、家計の状況は大きく変わります。
もし純粋に資産形成だけを考えるのであれば、日本でダブルインカムの生活を続けていた方が、結果として貯蓄が増えていた可能性もあるのかもしれません。
ただ、海外で暮らすという経験は、単純な金銭的な損得だけで評価できるものではありません。
実際に生活をしてみて初めて見えてくることや、日々の暮らしの中で少しずつ感じる変化は、数字として測れるものではありません。
そうした経験の積み重ねこそが、海外で暮らすことの価値の一つなのではないかと思っています。
海外で生活することで見えてくる価値観
オランダに限らず、海外に触れるという経験は、とても価値のあるものだと思います。
私自身、就職するまでは海外に出た経験がありませんでした。
そのため、仕事で海外に出るというイメージもほとんど持っていませんでしたし、それが自分に合うのかどうかも分かりませんでした。
実際に海外で生活してみると、文化や価値観、日々の生活のあり方など、日本とは異なるさまざまなものに触れることになります。
それは日本の価値観を否定するものではなく、むしろ新しい視点を加えてくれたり、日本の良さを改めて認識するきっかけを与えてくれるものだと感じています。
もちろん、海外旅行でも似たような経験をすることはできます。
ただ、日本にいながら旅行ベースでこれらの感覚を得ることには、どうしても限界があるように思いますし、それを何度も重ねようとすれば金銭的な負担も小さくありません。
その点で、会社という仕組みを通して海外で生活できていることは、とてもありがたいことだと感じています。
日本で生活しているときと少なくとも同じような生活感覚を保ちながら海外で暮らせているということ自体が、すでにかけがえのない経験なのだと思います。
この経験が将来どのような意味を持つのか
海外に住む日本人は思いのほか多く、今の時代では特別珍しいものではないのかもしれません。
それでも、私の子どもたちは、私自身がこれまで経験してこなかった経験を、いま積み重ねています。
この経験が、この先の人生にどのような影響を与えるのかは分かりませんが、良い意味でもそうでない意味でも、とても興味深く感じています。
私自身も、もともと海外で生活するような人生になるとは想像していませんでした。
それでも実際にこうして暮らしてみると、自分の価値観や視野、興味の幅が確実に広がっていることを感じます。
それは海外という外の世界に対してだけではなく、日本という国を改めて見つめ直すきっかけにもなっています。
ヨーロッパは、日本から見ると遠い場所だと感じる人も多いと思います。
けれど実際に来てみると、思っていたほど遠い場所ではありません。
地球は思っているより小さく、海外という存在も、案外近いものなのかもしれません。
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