前編では、残価設定型に関してよく挙げられるデメリットのうち、「1. 端末が手元に残らない」、「2. 中古で売却できない」、「3. キャリア縛りがある」、の3点について私の考えを整理しました。
今回はその続きとして、「4. 返却時の条件が厳しい」以降のデメリットを取り上げながら、残価設定型(以下、残価型と表記)についてさらに掘り下げていきたいと思います。
4. 返却時の条件が厳しい
「残価型では返却時に細かい条件があり、傷やバッテリー劣化などで追加費用を請求される可能性がある。結果的に高くつくリスクがある」という意見があります。
確かに、返却条件が存在するのは事実です。
しかし実際のところ、通常の使い方をしていれば大きな問題になるケースはほとんどないと思います。
私が利用した際や直近で調べた範囲では、仮に追加費用が発生しても22,000円であり、新品を一括で購入した場合を上回る負担になることはありません。
さらに、返却が不安なら「2. 中古で売却できない」でも述べたように「残価を支払って手元に残す」選択肢もあります。
この場合も、総額は一括購入より安くなるため、リスクを過度に恐れる必要はないと考えています。
5. 支払い総額が不透明でわかりにくい
「残価型は「月額◯円」と表示されるが、割引や残価免除が複雑で、結局いくら払うのか分からない」
「トータルで見ると一括購入と変わらない or むしろ高いのでは?という不信感がある」
などとも言われます。
これに関しては、「残価を支払う」か「返却して免除されるか」の2択であり、至極単純です。
契約内容を読めば明確に理解でき、不透明さは存在しません。
もしその場で理解できなければ、契約を見送りして、しっかりと調べなおしてから再トライすれば大丈夫です。
総額が不透明なのではなく、利用者側が数字を確認しようとするかどうかの問題に過ぎない、と私は考えています。
6. 長期利用派には不向き
「残価型は基本的に2年での買い替えを前提にしているため、長く同じ端末を使いたい人には不向きだ」という意見です。
残価型は一定期間で端末を返却するか、残価を支払って買い取るかの選択になります。
しかし「長期利用が不可能」というわけではありません。
残価を支払えば手元に残すことができ、その後も自由に使い続けることができます。
手元に残したとしても、残価型が有利なことは先に述べた通りです。
7. 心理的に“借り物感”が強い
「残価型は返却を前提にした仕組みだから、所有しているという実感が薄い。」
「残価型はあくまでキャリアから“借りている”という心理的抵抗がある」
といったものです。
個々の価値観で大きく分かれる部分ですが、私はそのようなことは感じません。
一括購入した端末と、残価型の端末を並べても見分けがつかない以上、利用している間は十分に「自分のもの」として感じられます。
レンタル感から「気をつけて使わないといけない」という意見も理解できますが、それは一括購入や売却前提でも同じことが言えると思います。
私はケースを付けずに使う派ですが、それでも過度に気を使ってはいませんし、そもそも落下リスクのある取り扱いはほとんどしません。
「完璧な所有感」の重要度が高く、そこにコストをかけられるなら、もちろんそれもありです。
そうだとしても、購入形態に関わらず、「高価な機器を扱う姿勢」というのも大切にして欲しいと思います。
8. 返却しなかった場合の総額は変わらない
最後は「残価型は返却すれば得だが、返却しない場合は一括購入と総額が同じになり、結局メリットがない」という意見です。
長期利用でも残価設定型の方が有利になるケースは「6. 長期利用に不向き」で述べた通りです。
仮に総額が同等だったとしても、「一括でいい」という理屈は逆も然りで、「残価型でいい」とも言えます。
一見引き分けにも見えますが、残価型は「お得になる可能性がある」という点で優位となります。
しかも実際に契約するのは「お得になる条件が揃った場合」に限るため、引き分けどころか負けることはありません。
まとめ
極論、一括購入 vs 残価型の勝敗は契約時に決まります。
良いと判断すれば契約すればよいし、そうでなければ見送れば良いだけです。
一括購入でも、多くのケースは下取りや売却を想定することになると思いますが、数年後の下取り額は未確定です。
その点残価型は残価が決まっており、万が一、傷やバッテリー劣化などで追加費用が発生したとしても、その金額も明確です。
契約時にその終わりまで確定できるということから、私は残価型を好んでいます。
大きな買い物ほど「感覚」ではなく「数字」で判断することが大切だと感じています。
この姿勢はスマートフォンの購入だけでなく、資産形成やセミリタイアの計画全般にも共通する考え方だと思います。

コメント