前回の記事で、海外駐在に伴う給与とボーナスの構造を整理する中で、家計の「見え方」と実際のキャッシュフローのあいだに、思っていた以上のズレがあったことに気づきました。
そこで、今の家計を一旦「点検する」時間を取っておこうと思います。
今回は、海外駐在中の4人家族としての生活費を、固定費と変動費に分けて整理しておきます。
給与の整理
家計を点検するにあたって、まずは現在の給与の前提を簡単に整理しておきます。
前回の記事で整理したとおり、月々のユーロでの手取りのうち、日本側の設定給与との差額は、ボーナスの先取り分にあたります。
そして、ボーナス時に清算を行い、余分に受け取った分は返金が必要になります。
また、夏前には休暇ボーナスが別枠で支給されますが、これも最終的には同じく清算対象となるため、日々の生活費としては切り分けて考える必要があります。
日本側の設定給与(控除後)をユーロに換算した金額を、ここでは実質的なユーロ手取りとして扱うことにします。
今回は、この前提に立って、そこからどのように支出が積み上がっているのかを見ていきます。
固定費の整理
まずは、毎月ほぼ一定で発生している固定費から確認しておきます。
オランダでの生活では、光熱費(電気、ガス)は定額で支払っています。
実際には年に一度清算がありますが、返金になるように調整しているため、家計管理上は固定費として扱うことができます。
そのほか、水道代、家財保険、通信費、車のリース料などを含め、これらを合計すると、月あたり793EUR になります。
この範囲については、おおむね想定どおりで、今回の点検では特に調整が必要だと感じる点はありません。
変動費の整理
次に、月ごとに変動しやすい支出について整理しておきます。
オランダでの生活における変動費としては、食費、日用品などの雑費、ガソリン代があります。
現時点で把握している月あたりの目安は、食費が600EUR、雑費が300EUR、ガソリン代が70EUR。
合計すると、月あたり970EUR になります。
ガソリン代については、走行距離もある程度決まっているため、おおむねこの範囲に収まっている感覚があります。
一方で、食費と雑費については、想定よりもやや上振れしている可能性があると感じています。
ただし、ここはまだ感覚的な部分も大きく、細かい内訳までの分析はできていません。
旅行費用の扱い
駐在期間中は、せっかくの機会でもあるため、年に数回は家族で旅行に出かけるようにしています。
赴任当初は、1回あたり1,500EUR 程度を想定していましたが、飛行機を使う場合には、宿泊費や食費も含めて、トータルで2,500EURほどかかります。
年に2回の旅行を前提にすると、年間でおよそ 5,000EUR。
これを月あたりに均すと、約400EUR になります。
少なくない額ではありますが、子どもたちも含めた経験という視点で考えると、ここは無理に削る対象にはしたくない支出だと感じています。
想定上の収支を整理する
実質的なユーロ手取りから、固定費、変動費、そして旅行用の積立を差し引いてみると、想定上は、月次の収支としては100EUR前後が残る計算になります。
実質的なユーロ手取り以外のユーロは、ボーナスと返金分になります。
2025年度の夏と冬のボーナス支給額を月額にならし、ユーロに換算すると、約400EURとなりました。
想定どおりであれば、月に500EURはWise Stocksに積み立てることができ、残ったキャッシュが返金分になる、という整理になります。
ところが、実際には月あたり230EUR程しか積み立てられておらず、支出において「想定」と「実態」のあいだに、差があることがはっきりしました。
差が出る可能性が高いのが、食費や雑費の部分です。
物価が高い環境では、ひとつひとつは小さな支出でも、積み重なることで想定外の金額になっていることが考えられます。
慣れない環境だからこそ、無理な節約をするつもりはありませんが、常に余裕があるわけでもない、という意識は持っておきたいところです。

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