しばらくサボっていたKY活動を、久しぶりに実施してみたいと思います。
今回のテーマは、調子が良い時の判断についてです。
資産形成が順調に進み、株価も好調に推移していると、セミリタイアまでの距離が、思っていたよりも近く感じられる瞬間があるはずです。
セミリタイアのカウントダウンが現実味を帯びたときに、1年、あるいは2年ほど前倒しできそうに見えると、冷静さを保つのが難しくなるように思います。
「いけそうだ」という感覚と、「今なら大丈夫かもしれない」という期待が、静かに混ざり合います。
だからこそ今回は、KY活動として、あえて立ち止まって考えてみます。
調子の良さそのものを、リスクとして扱うとしたら、どんな見え方になるのか。
今の比較的落ち着いたタイミングで、一度整理しておきたいと思います。
調子が良いときほど、判断は前のめりになる
例えば、株価が想定以上に伸び、セミリタイアまでの時期を1年、あるいは2年ほど前倒しできそうに見える局面を考えます。
計算上は成り立っているように見えますし、無理をしている感覚もあまりありません。
また、そのタイミングでは、すでにセミリタイアのカウントダウンが始まっています。
ゴールが視界に入った状態では、「今ならいけるのではないか」という感覚が強くなり、判断はどうしても前のめりになりそうです。
その状態のまま結論を急いでしまうことが、この局面の一番のリスクのように思います。
前倒し判断がうまくいくパターン
前倒しする判断そのものが、必ずしも誤りとは限りません。
条件が揃っていれば、結果としてうまくいくケースも十分に考えられます。
例えば、株価が高水準を維持したまま推移した場合や、一時的に下落したとしても、生活設計に大きな影響が出ないだけの余裕がある場合です。
支出を抑える余地や、想定よりも多めの安全マージンを確保できていれば、前倒しは現実的な選択肢になり得ます。
また、資産面だけでなく、働き方や生活リズムの切り替えについても、すでに十分な準備ができているのであれば、前倒しによる混乱は小さく抑えられるかもしれません。
このような条件が揃っている場合には、前倒しという判断が、結果的にうまくいくことになります。
前倒し後に、環境が元に戻った場合
一方で、前倒しを決断したあとに、環境が元に戻るケースも考えておく必要があります。
ここでいう「元に戻る」とは、急激な暴落というよりも、株価が平常水準へと調整されるような状況です。
この場合、前倒し時点では十分に見えていた余裕が、想定よりも早く削られていく可能性があります。
生活がすぐに立ち行かなくなるわけではなくても、「思っていたより余裕がない」という感覚が、後からじわじわと効いてくるかもしれません。
ただ、この状況は、50歳でセミリタイアした直後に相場が下落したケースと、本質的には大きく変わらないとも考えられます。
時期が少し前にずれただけで、直面するリスクの性質そのものは同じです。
そう考えると、前倒しが問題になるかどうかは、「前倒したかどうか」ではなく、その後に起こり得る変動を、どこまで織り込んだ設計になっているか、という点に集約されます。
今のうちに決めておけること
ここまで整理してみると、前倒しするかどうかの判断そのものよりも、その判断を「どの状態の自分が下すのか」が重要なのだと感じます。
株価や資産が好調なときは、どうしても楽観的な前提を置きやすくなります。
だからこそ、調子が良いときに結論を出すのではなく、今のように比較的落ち着いたタイミングで、判断基準だけを決めておくことに意味がありそうです。
例えば、前倒しを検討してよい条件や、逆に一度立ち止まる条件を、あらかじめ言語化しておく。実際に状況が動いたときには、その基準に立ち戻り、即断しないという選択肢を残しておく。
ただ、今すぐに結論を出す必要はないと判断します。
もう少し周りの環境や条件が整理されてからでないと、判断の質が下がってしまうと思うからです。
調子の良さもリスクとして扱う。
その視点を持っておくだけでも、セミリタイアまでの道のりは、少しだけ落ち着いたものになる気がしています。
もし将来そんな状況になったときに、未来の私がこの記録のことを少しでも思い出してくれたら良いな、と思います。
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