私の味覚は異常なようです

記録・雑記

唐突なタイトルではありますが、私の味覚はどうやら少し変わっているようです。
単に一般的な味覚に異常がある、という意味ではなく、美味しいと感じる範囲がかなり広い、という意味で使っています。

自分ではごく普通の感覚だと思っていたのですが、振り返ってみると、そうでもなさそうだと気づく場面がいくつかありました。

どうやら、味覚の守備範囲が広いらしい

ここで言う「異常」というのは、味が分からないとか、感覚が鈍いといった話ではありません。
前提として、良いものとそうでないものの違いは、ある程度は判断できているつもりです。

ただ、どうやら私の場合、「美味しい」と感じられる守備範囲がかなり広いようです。
普段の食生活に馴染みのない味や香りに出会っても、強い抵抗感を覚えにくく、わりとすんなり受け入れてしまうことが多いように感じています。

自分ではそれが普通だと思っていました。
けれど、出張で職場の人と食事をしたり、駐在先で他社の日本人と話をしたりする中で、どうやらそうでもないらしい、ということに少しずつ気づきました。

最初は衝撃、でもなぜか慣れてしまう

世界には、本当にさまざまな食べ物があります。
普段の食生活に馴染みのない味や香りに出会うと、どうしても最初は身構えてしまうものですし、抵抗感を覚えるのも自然な反応だと思います。

私自身も、初めて口にしたときには戸惑ったり、正直「これはちょっと……」と感じたりすることがあります。
ただ、不思議なことに、その感覚があまり長く続きません。
一度きりで判断して終わるのではなく、少し時間を置いてもう一度試してみると、印象が変わることが多いのです。

自分では当たり前の反応だと思っていましたが、同じものを前にしても、最初の一口で強く拒否反応が出てしまう人も少なくないようです。
どうやら私は、この手の「慣れ」に対する順応性が、少し高いのかもしれません。

具体例で振り返る、印象に残った食べ物

いくつか印象に残っている食べ物があります。

そのひとつが、スウェーデンで食べたハンバーグです。
ハンバーグ自体はごく普通なのですが、普通とはいってもムースと呼ばれるヘラジカの肉が使われていました。
さらに、その上に甘酸っぱいリンゴンベリージャムが添えられているのが一般的でした。
甘いジャムと肉料理の組み合わせは、最初はかなりの違和感があり、ご飯にいちごジャムをのせたような衝撃を受けたのを覚えています。

ところが、不思議なことに、二度目、三度目と食べるうちに、その組み合わせがだんだんと癖になってきました。
肉の旨みと酸味のバランスが見えてくると、「なるほど、こういうことか」と腑に落ちる瞬間があります。

もうひとつは、オランダで一般的なお菓子、リコリスグミです。
真っ黒な見た目に独特の香りがあり、初めて口にしたときは、正直なところ「自転車のタイヤを食べたほうがまだましなのでは」と思うほどのインパクトがありました。

それでも、なぜか気になってしまい、何度か試しているうちに、少しずつ食べられるようになりました。
積極的に好んで食べる、というほどではありませんが、完全に拒否する感覚でもなくなっていきました。

食を通じて、少しずつ世界が広がっていく

もちろん、無理に食べる必要はないと思っています。
けれど、現地の人が当たり前のように、あるいは好んで食べているものであれば、そこには何か理由があるのだろう、と気になってしまいます。
自分の経験や価値観をいったんリセットして、どこにポイントがあるのかを探ってみると、その片鱗が見えてくることがあります。

そうして少し理解できた瞬間に、自分の世界がほんのわずか広がったような感覚があり、それがちょっと嬉しかったりもします。
味そのものというより、その背景や感覚に触れられた気がするからかもしれません。

胃腸も比較的強いほうのようで、これまでインドへ数回出張したことがありますが、二週間程度であれば特に問題なく過ごすことができました。
インドでは毎日の食事がほぼカレーになりますが、それでも飽きることなく、美味しく食べられたのは自分でも少し意外でした。

コミュニケーションは得意ではなく、英語も決して上手ではありません。
それでも、食事やお酒を通じたやり取りが、言葉の足りなさを補ってくれた場面はこれまで何度もありました。
そう考えると、この少しだけ特殊な感覚のおかげで、なんだかんだとやってこられた部分もあるのかもしれません。

この感覚は、これからも大切にしていきたいと思っています。
無理のない範囲で、いろいろなものに触れながら、少しずつ自分の世界や価値観を広げていけたらと思います。

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