学資保険という“授業料” | 50歳セミリタイアを志向する轍録(わだちろく)

学資保険という“授業料”

資産形成

子どもたちが生まれた当時、私はお金に関してまだ何も知りませんでした。
ほとんど本能的に息子の学資保険を契約し、娘の分も一度は加入しましたが、その後NISAを知り、こちらは早い段階で解約しています。

それでも、これらの契約が無駄だったと切り捨てるつもりはありません。
学資保険は、私にとってお金のことを真剣に考え始めるきっかけのひとつでもあるからです。

学資保険が合う人もいる

いまの私が新たに学資保険を契約することは、おそらくありません。
ただ、それがすべての人にとって不合理だとも思っていません。

例えば、リスク資産に対する不安が強い人や、つい使ってしまうために貯蓄が苦手な人にとっては、学資保険の「強制力」は大きな意味を持ちます。
満期まで継続すれば元本割れのリスクは基本的になく、少なくとも名目上は増えて戻ってきます。

得か損かという数字だけで判断するのではなく、その仕組みによって安心できるかどうか。
その人が納得して利用しているのであれば、それはひとつの選択です。

当時の私も、まさにその側にいました。

私が感じているデメリット

一方で、いまの私は学資保険のデメリットのほうが大きいと感じています。

当時の条件を振り返ると、月1.4万円を10年間払い込み、総払込額は168万円。18歳満期で受取額は約200万円、返戻率は119%程度でした。

数字だけを見ると増えているように見えます。
ただ、ここにインフレを重ねて考えると印象は変わります。
仮に年1%のインフレが続けば、18年で約1.196倍になります。

119%という返戻率は、18年という時間をかけても、実質的には価値を維持できた程度に留まるとも言えます。
インフレ率が少し高ければ、実質的には目減りしている状態になります。

もうひとつは、資金の拘束です。
返戻率を高めるために払込期間を短くする必要があり、その分だけ家計は重くなります。
さらに、早い段階では解約返戻率が100%を下回るため、簡単に資金を動かせないという点も気になります。

家計を引き締める効果があったと考えれば、全否定するものではありません。
ただ、それが学資保険である必要があったのかと問われると、いまは少し違うなと思います。

いま選ぶなら、別の方法をとる

いま同じ条件で教育費を積み立てるとしたら、私は学資保険ではなく確実にNISAを利用します。

先ほどの例で挙げた月1.4万円、総払込168万円という条件で考えると、年4%で運用できれば10年程度で200万円を超えます。
仮に相場が一時的に下がったとしても、教育資金として必要になるまでの期間が十分あるので、回復を待てば対処可能と考えます。

また、積立額を家計状況に応じて調整できることや、資金が長期間拘束されないことも大きな違いです。
柔軟性という点では、こちらの方が扱いやすいと感じます。

もっとも、私はお金に色を付ける必要はないと考えるタイプです。
教育費だからといって、特別に分けて管理しなくてもよいと思っています。
この考え方が合わない人にとっては、学資保険のような“目的付き”の商品は安心材料になるかもしれません。

2027年から始まるこどもNISAについても、学資保険の代替として十分機能する制度のように見えます。
こどもNISAについては、自分用のメモとして別途記事にしようと思います。

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