海外駐在と聞くと、経済的に余裕のある生活を想像されることが多いように思います。
駐在前の私もそう思っていました。
海外駐在手当等があり、家賃や社用車も会社が負担してくれるため、お金の面では余裕があるというイメージを持たれる方も少なくないのではないでしょうか。
私自身の生活を振り返ってみても、決して生活に困っているわけではありませんが、「駐在だから家計に余裕がある」という感覚はあまりありません。
むしろ、海外で生活してみて初めて気づく支出や、駐在という環境ならではの出費も少なくありません。
結果として、思っていたほど手元の余裕は増えていない、というのが正直な実感です。
今回は、海外駐在でも家計に余裕が生まれにくい理由について、実際の生活感をもとに整理してみたいと思います。
前提の違い、駐在員の待遇は会社によって大きく異なる
海外駐在という言葉には、どこか特別な響きがあります。
実際、周囲からも「駐在はお金が貯まるでしょう」と言われることがありますし、私自身も駐在が決まった当初は、どこかそんなイメージを持っていたように思います。
ただ、実際に海外で生活してみると、そのイメージは少し違っていました。
当たり前ですが駐在員の待遇は会社によって大きく異なり、同じ国に住んでいる日本人駐在員でも、生活の余裕度にはかなり差があるように感じます。
各種手当が手厚い会社もあれば、そこまでの支援はなく、基本的には日本の給与体系をベースに生活しているケースもあります。
そのため、「駐在=高待遇」という図式が必ずしも当てはまるわけではありません。
海外に住んでいるという特別さはあるものの、家計の実感としては、思っていたほど余裕があるわけではないというのが正直なところです。
生活面の要因、想像以上に支出が増える
海外で生活を始めて感じたのは、想像していたよりも支出が増えやすいということです。
日本での生活とは環境が大きく変わるため、生活の前提そのものが少し違ってきます。
また、今生活しているオランダは、欧州ではスイスに次いで物価の高い国でもあります。
例えば、車です。
基本的には社用車を利用しますが、こどもたちの学校の送り迎えには別途車が必要となります。
自転車道が非常に整備されているので、もう少し自宅と学校が近ければ自転車通学も選択肢となりますが、小学生には少し厳しい距離です。
また、オランダは住宅不足が深刻で、会社の予算内で賃貸を探そうとすると、ほとんど場所を選べないという事情もあります。
送り迎え用のリース車もリーズナブルなものを探しましたが、それでも年間100万円ほどかかっています。
車の購入についても、大衆車であっても驚くような値段で、さらに道路税や保険の費用も高額です。
そのため、我が家ではリースを選択しています。
また、海外に住んでいると、日本にいるときとは違う形でお金を使う場面も増えます。
欧州では長期休暇に旅行に出かけるのが一般的で、経験という意味合いでも年中家に籠っているわけにはいきません。
頻繁にというわけではありませんが、家族4人で年に数回でも旅行を計画すれば、それなりの支出になります。
日本にいても家族で旅行はしますが、欧州では全体的な物価の高さが大きく影響します。
給与面の要因、他の駐在員との比較
同じ社内で比較してみると、単身、夫婦のみ、夫婦+子ども、という帯同形態によって生活の余裕感は変わります。
先ほどリース車の話を出しましたが、単身、夫婦のみの場合は、社用車だけで生活することが可能です。
また、旅行の費用についても家族人数によって大きく変わるため、単純計算でも年間の支出で150~200万円の差が生まれそうです。
さらに社外まで目を向けると、夫婦+子ども世帯でも生活感にはかなり差があるように感じます。
同じ日本人駐在員でも、旅行に行く頻度が多かったり、車も購入して保有していたり、給与面の差が表れているのかなと思う場面もあります。
体感も含めてまとめると、会社の給与水準としては、私の会社は比較的低い部類。
そして同じ会社の中でも、私の帯同形態は支出が多くなりやすい条件に当てはまりそうです。
この組み合わせが、海外駐在でも家計に余裕がうまれにくい理由になっていると考えています。
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