最近、会社の変化を強く感じています。
内側にいるはずなのに、どこか外から眺めているような感覚があります。
以前にも触れましたが、私が入社した当時は、もっと活気のある会社でした。
今回はポジティブな話ではありません。
なので、いま目の前で起きている変化を、簡単に記録しておこうと思います。
活き活きとしていた頃との違い
私が入社した当時、この会社は中小ながらも勢いがありました。
会社の強みは明確で、挑戦する空気もありました。
現在は、その雰囲気が少し変わってきています。
原材料価格は大きく上昇し、利益率は圧迫されています。
一方で、会社としてはリストラを行わない方針を掲げています。
人を守る姿勢とも言えますが、その分、小回りの利きにくい体制になっています。
若手社員の定着率は高いとは言えません。
残った社員には仕事が集中し、特定の中堅以上のキーパーソンに依存する構造が強まっています。
経営層からは「これからはAIの活用」といった言葉も聞こえてきます。
方向性としては理解できますが、足元の業務基盤が十分整っているとは言い難いのが現状です。
市場環境の変化
会社の変化は、社内要因だけではありません。
競合他社の製品性能は年々向上し、差別化は難しくなっています。
原材料や加工機の性能自体も向上し、投資さえすれば、ある程度の品質のものは誰でも作れる時代になりました。
結果として、市場は価格勝負の色合いを強めています。
品質だけでは十分な優位性を保てず、収益性は徐々に圧迫されています。
それでも工場は止められません。
設備を維持し、雇用を守るためには、生産を続ける必要があります。
場合によっては、利益が十分に出ない製品であっても、ラインを回し続ける判断が求められます。
こうした状況の中で、会社の体力は少しずつ削られていきます。
さらに、現場を支えてきた中堅社員がぽつぽつと転職していきます。
採用を担う人事部門からも、希望するレベルの人材がここ数年ほとんど応募してこないという声が聞こえてきます。
どれも単体で見れば致命的ではありません。
しかし、それらが積み重なると、会社の未来に対する見通しは少しずつ曇っていきます。
衰退は、ある日突然訪れるものではなく、
小さな歪みが積み重なった結果なのかもしれません。
沈みゆく船と、私の立ち位置
正直に言えば、いまの会社は、浜辺に打ち上げられたクジラのようにも見えます。
すぐに命を落とすわけではない。
しかし、自力で再び深い海へ戻る姿も、容易には想像できません。
もちろん、数年で倒れるという話ではありません。
会社には一定の基盤もありますし、急激な崩壊を心配しているわけでもありません。
ただ、私は沈みゆく船に最後まで付き合う覚悟は持てそうにありません。
悪いことばかりではなかったと思っています。
給料は決して高くありませんが、私が一定の役割を担い、評価を受けられる規模感でした。
そして最終的に海外での生活を経験できたことは、この会社だったからこそ得られた機会だと思います。
会社と私は、それぞれに貢献し合ってきました。
少なくとも、これまではギリギリWIN-WINに近い関係だったのではないでしょうか。
だからこそ、もし別れるときが来るのなら、
どちらかが消耗しきる前に、静かに距離を取るのが理想だと感じています。
それは、甘えなのでしょうか。
それとも、冷静な自己防衛なのでしょうか。
もう少しだけ、会社の変化を眺めていこうと思います。
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