前回の記事で触れた通り、海外スライド異動の話が現実味を帯びてきています。
まだ正式決定には至っていないものの、ここまでの流れを見る限り、選択を迫られるタイミングはそう遠くなさそうです。
異動を受けるのか、それとも断るのか。
シンプルに見えて、その先には働く場所や生活環境、家族のあり方まで含めた選択が広がっています。
現時点では結論を出しきる段階にはありませんが、一度立ち止まって、今考えていることを整理しておこうと思います。
海外駐在期間という視点で考える
今回の異動の話を受ける場合、少なくともあと2年程度は海外駐在が続くことになります。
現在のオランダ駐在と合わせると、合計で5年前後となり、もともと想定していた駐在期間のレンジに収まる形です。
一方で、これまでのオランダ駐在を振り返ると、資産形成という面では当初の想定よりも厳しかったと感じています。
生活コストの高さや家族帯同による支出増などもあり、思うように積み上げられていない部分があるのは事実です。
その点、今回候補に挙がっているA国については、物価水準が比較的低く、各種手当も厚くなる見込みです。
結果として、セミリタイアに向けた資産形成においては、一定のブーストが期待できる環境と言えそうです。
40歳で1,000万円というマイルストーンに対しても、現実的に寄与してくる可能性があります。
逆に、この異動を断るという選択をした場合、オランダ駐在は3年弱で終了し、そのまま日本へ帰国する流れになると考えられます。
つまり今回の判断は、A国に行くか、日本に戻るかという二択に近い構図になります。
個人的な感覚としては、日本に戻って働くというよりも、もう少し海外に身を置きながら、会社の方向性や自分自身の今後について考える時間を持ちたいという気持ちが強くあります。
子どもの学習環境と帰国のタイミングを考える
今回の選択を考えるうえで、家族、とりわけ子どもたちの学習環境も大きな要素になります。
現在オランダでは、インターナショナルスクールに通いながら、比較的自由度の高い環境で学習できています。
学校側のサポートも手厚く、子どもたち自身もその環境にうまく適応しているように感じています。
一方で、仮にこのタイミングで日本へ帰国する場合、子どもたちは小学校高学年として日本の学校に戻ることになります。
日本の学校は集団行動が重視される傾向もあり、環境の違いによるギャップに戸惑う可能性は少なからずあるのではと感じています。
その点、A国での駐在を挟む場合、日本人学校に通うという選択肢が見えてきます。
日本と同じカリキュラムで学べる環境に一度適応することで、本帰国に向けたクッションの役割を果たしてくれるのではないかと考えています。
また、帰国のタイミングが中学生以降になることで、子どもたち自身の適応力や自己管理能力もある程度育っていることが期待でき、小学生のうちに戻る場合と比べると、環境変化への対応もしやすくなるのではという見方もできます。
もちろん、その頃には思春期に差しかかるため、また別の難しさが出てくる可能性もありますが、それも含めて、どのタイミングが子どもたちにとってより良いのかは慎重に考える必要があると感じています。
A国で暮らす現実的な難しさ
ここまで前向きな側面も見てきましたが、A国での生活には現実的な難しさもあります。
現在のオランダでの生活は、日本と比べて不便に感じる部分はあるものの、水道水がそのまま飲めることや、治安・衛生面の安心感など、生活の基盤としては非常に安定しています。
大きなストレスなく日常を送ることができているという実感があります。
一方で、A国については、生活環境が大きく変わることになります。
水や衛生面、治安、インフラなど、前提として考えなければならないことが増え、生活そのものの難易度は確実に上がると想定しています。
私自身は出張ベースで何度か訪れたことがあるため、ある程度のイメージは持っていますが、それでも「住む」となると話は別ですし、ましてや家族にとっては未知の環境となります。
特に健康面に関するリスクは無視できず、家族帯同とするのかどうかについては、メリットだけでなくデメリットもしっかりと整理したうえで判断する必要があります。
環境の変化が生活の質に直結する以上、この点は慎重に向き合うべきだと感じています。
現時点での結論とこれから考えること
ここまで整理してきた内容を踏まえると、現時点での自分の考えとしては、今回の海外スライド異動については受ける方向で考えています。
もともと、もう少し海外での経験を積みながら、自分自身の今後や会社の方向性について考える時間を持ちたいという思いがあり、その点では今回の話は一つの機会とも捉えられます。
また、資産形成という観点でも、条件面が改善される可能性があることは無視できません。
一方で、家族の帯同については別の軸で考える必要があります。
生活環境の変化や健康面のリスクなどを踏まえると、単純に自分の意向だけで決められるものではなく、家族としっかり話し合いながら判断していくべきテーマです。
仮に単身赴任という形を取る場合でも、日本側に残る家族、とりわけ妻への負担は大きくなります。
その点も含めて、どの選択が最もバランスの取れたものになるのか、慎重に見極めていく必要があります。
日本へ帰国するという選択肢や、将来的な転職といった可能性も頭の片隅にはありますが、現時点ではいずれも具体的な選択肢としてはまだ距離があります。
だからこそ、今は与えられている環境の中で選択肢を広げつつ、時間を使って考えていくことが現実的なのだと思います。
結論としては、異動そのものは前向きに受け止めながらも、その先の生活の形については、引き続き丁寧に整理していきたいと考えています。
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